無知の装い

正直ずっとみんなが言う「金木犀の匂い」がわからなくて、ひとり秋の香りについて行けていない気がしていた、そうやって少しずつ季節に、感性に、置いていかれてるのかと怖がっていた、

 

母とおととい家の近くを歩いていたら「金木犀のいい匂いがするね〜」って言われて、

それがすごく知っていた匂いだった、いろんなところで知らない間に嗅いだことあるものだった

 

わからずにいじけてた自分が馬鹿みたいだった、めちゃくちゃ知ってるじゃん!なんなの!

 

 

ちょっとずつ寒くなってきて、去年の秋が脳裏に浮かぶ、サークルがんばったり、バイトしたり、

演奏する予定の曲ばっかり聴いてたからその曲たちだけで空気が思い出される、

彼氏との空気が悪くなったのもこの頃、バイト先のみんなが勝手にお店のお酒をたくさん飲んで「悪かったっす、すんません笑」みたいな感じで酔っ払って潰れた子をわたしに押し付けてきたり、でも彼氏のお誕生日ちゃんとお祝いしたし、

ふたりで朝5時くらいにお腹空いたって言ってスーパーまで鍋の具材買いに行って、品出し前だったから見たことないくらい細いネギしかなくて、ウケるねって言いながらあと夜ご飯にお肉買っておうちのなかで焼肉するのがブームだったり、そんな季節もあったんだよ、ちゃんと

 

そういえばスーパーのバイトたのしんでたのもこの頃だったなぁ

 

 

そうやってこの瞬間しかわたしにはないって思った季節を過ぎてまたこうやって移ろっていくのね、こわいけど不思議、まあ自然の摂理だよね

 

 

またどんどん寒くなっていくね、風邪引かないように気をつけてね、

わたしは3日間くらいお腹下してやっと終わったのでよかったです、ずっとピーピーしてるのほんと辛かった、いまは眠いなぁ、たのしい数日間だったなぁ